事前準備

Docker

インストール

actdk は内部的に Docker を利用します。 Docker のドキュメント に従いインストールしてください。

特権なし実行できるようにする

actdk は内部的に Docker を利用するため、ユーザは Docker を操作する権限が必要です。 標準のインストール時点では特権が必要です。

特権なしに Docker を利用するためには Docker のドキュメント を参照ください。

Docker と QEMU

動作環境には Docker が multi-architecture 機能がサポートされている状態でインストールされている必要があります。 インストール時点では有効化されていませんので、multiarch/qemu-user-staticを使い、次のコマンドで有効化します。

$ docker run --rm --privileged multiarch/qemu-user-static --reset -p yes

詳細はMulti-arch All The Thingsをご覧ください。

ActDK のダウンロード

ActDK をダウンロードするためにはグループのベンダ昇格が済んでいる必要があります。

  • ベンダ昇格 が済んでいるグループは、コンソールにおいてグループ ID に VENDOR がつく

Vendor

上記の手順が終了しているグループには左側のメニュに Vendor Console が現れます。

SDK をクリックし ActDK をダウンロードします。 actdk-raspberrypi.zip ファイルを展開すると ActDK が含まれています。

Linux (x86_64) の場合

  • Ubuntu 20.04 をご利用の場合、actdk コマンドをご利用ください。(※ Ubuntu 20.04 サポートは 2024 年 12 月末で終了予定です。)
  • Ubuntu 22.04 をご利用の場合、actdk-ubuntu-22.04actdk にリネームしてご利用ください。

macOS (arm64) の場合

  • macOS (arm64) をご利用の場合、 actdk-macos-arm64actdk にリネームしてご利用ください。 (※ macOS のサポートは実験的です。)
    • このバイナリを初めて実行すると以下の画像が表示され、実行がブロックされます。
    • macOS の システム設定 から セキュリティとプライバシー を開き、以下の画像のように このまま許可 をクリックしてください。
    • 再度実行時も警告が表示されますが、「このまま開く」をクリックし、パスワードを入力すると実行できます。一度許可すれば、以降は警告なしで実行できます。

また、GitHub の actcast-app-examples リポジトリ からサンプルアプリケーションを入手できます。

Vendor Console

ActDK に必要なハードウエア

ActDK では 2 段階の開発を想定しています。

  1. PC と Raspberry Pi との直接通信で開発
  2. Actcast にアプリケーションをアップロードし、オンラインビルドされたものを Raspberry Pi で動作確認

まず PC 上で Actcast アプリケーションを開発し、それを Raspberry Pi に直接通信して動作確認を行います。 後に説明するオンラインビルドを行わないので素早く動作確認を行うことが出来ますが、 ActDK とは で前述の通り深層学習モデルは低速な実装へ変換されます。

ローカル環境で動作確認が十分行えたら、次は最終的にリリースされるアプリケーションと同じ形で動作確認させるため Actcast にアプリケーションをアップロードし、深層学習モデルを低速な実装ではなく GPU を用いた高速な実装を用いたアプリケーションを作成します。 この形で動作確認を行ってください。

それぞれの段階で Raspberry Pi とマイクロ SD カードが 1 組ずつ必要になります。 次に示すいずれかの方法を選択し、必要なものを準備してください。

  • (Recommended) Raspberry Pi とマイクロ SD カードを 2 つずつ用意する
  • Raspberry Pi1 つ、マイクロ SD カードを 2 枚用意してマイクロ SD カードを差し替えながら開発する

また、Raspberry Pi 公式のカメラモジュール、もしくは一般の USB カメラが必要です。

必要なデバイスについては、 Getting Started with Actcast も参考にしてください。


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