準備

準備 #

システム設計を終えたあと、設置作業を行う前に準備するべきことをまとめます。

作業の流れの定義 #

大規模な運用を行う際に必要な作業は以下のとおりです。 作業によっては一時的に人手が必要なので、協力してもらえる業者を見つける必要があるでしょう。

  • (Cast 先サーバ、アプリの開発)
  • 調達
  • キッティング
  • 設置
  • 保守

調達 #

デバイス類は RS Components など公式のサプライヤーから調達すると良いでしょう。 調達する物品については デバイスの調達・選定 を参照ください。

キッティング #

キッティングとは設置作業を行う前に予めデバイス類をセットアップすることです。 ここでは Actcast の Web 画面から Tag, Device Name などを設定することも同時に行うことを想定します。

キッティング前にやるべきこと #

グループの作成 #

キッティングの前に システムの運用者は Actcast 上でグループを作成する必要があります。 関係者ごと・プロジェクトごとにグループを作成すると良いでしょう。

後述のシステムキャストがグループ単位なこともあり、イベント通知を共有する 単位でグループを作成するべきです。 大きなグループを作成するとグループのメンバに過度な権限を与えることになり 誤操作の際に原因がわかりにくくなります。

メンバの追加 #

グループを作成したあと、メンバを追加します。 メンバには Role を割り当てられます。

キッティング業者は Act のインストールなどの操作をする必要があるため、 Developer または Kitting として招待しなければなりません。

Actcast は操作のログを提供しないため、Developer 及び Kitting メンバの誤操作には気をつける必要があります。

緊急用 Wi-Fi の準備 #

緊急用 Wi-Fi は設置現場で緊急用に使うためのネットワークです。 キッティング業者と設置業者で SSID / Password を共有しておき、 このネットワークでインターネットへの接続確認を行うことを推奨します。

設置業者は持ち運びできるルータ・スマートフォンのテザリングなどを用いて場所を問わずネットワークを利用できる機器を持ち運ぶことを想定し、設置現場で現場の Wi-Fi に接続できないときに、緊急用 Wi-Fi を用いてネットワークに接続します。

設置現場の無線情報の把握 #

設置現場で無線を用いてネットワークに接続する場合、予め現場の Wi-Fi の SSID / Password を把握している必要があります。

キッティングでやるべきこと #

キッティングでやるべきことをまとめます。

  1. プロビジョニングトークン の発行

    • プロビジョニングトークンには寿命があり、キッティングを行う日数に応じて長さを選ぶ(最長 30 日)
  2. micro SD カードに Actcast Writer でイメージを焼く

    1. Wi-Fi 情報の入力 以下の順に優先度を設定する

      1. 現場 Wi-Fi 情報
      2. 緊急用 Wi-Fi 情報
  3. 緊急用 Wi-Fi を用いて、Actcast の画面から Found になったことを確認する

  4. Tag, Device Name の入力

  5. Tag, Device Name を付箋・テプラ等にメモしてデバイスにつけておく

  6. (設置現場で使用する Act を予め選択し Install する )

設置現場で Wi-Fi を用いない場合は有線接続によってネットワークに接続できること確認します。 その際 Wi-Fi 情報の入力は必要がありません。

確実に緊急用 Wi-Fi でネットワークに接続できることを確認することは重要です。 設置現場で現場の Wi-Fi に接続できない場合、緊急用 Wi-Fi を用いてデバイスをインターネットに接続させ、 Actcast の Web 画面から Wi-Fi 情報を更新しなければならないからです。

Wi-Fi の SSID / Password を入力する際に誤入力が問題になります。 キッティング時に緊急用 Wi-Fi への接続確認を確実に行うべきでしょう。 コピーアンドペースト時のコピー対象を間違える・選択時に余分なスペースが入力されるなどのミスがありえます。

物理デバイスと Actcast の Web 画面から見えるデバイスを対応付けることも重要です。 設置場所を予め把握し、その設置場所だということが誰から見てもわかるように Device Name を変えておくと良いでしょう。

予め Act を Install する場合、その時点からそのデバイスでのアプリケーション利用起算日となるため、 Uninstall しない限り micro SD カードを利用したデバイスを起動していしなくとも利用料金がかかります。 キッティングから設置までに日数がある場合、一度 Install した後 Uninstall しておくと利用には入らず、 再 Install 時にもダウンロードを再発生させずに済ませることができます。

このフローで同時に複数の micro SD カードをセットアップすると、Found 状態になったデバイスを確認する際にどのデバイスが Actcast の Web 画面と対応しているのかわからないため、確認方法も用意されています。 Device Details から Blink LED をクリックすることで、対応する物理デバイスの LED を点滅させることができます。

micro SD カードのデュプリケータがあれば 1 枚の micro SD カードを一度に複製することが出来ます。 デュプリケータを利用する場合、複製元と複製先の micro SD カードは必ず同一製品をご利用下さい。 その際には以下のような手順を取ると便利です。

  • 2 枚の micro SD カードを Actcast Writer で連続して同じ設定を用いて焼く
  • 1 枚をデバイスに接続し、緊急用 Wi-Fi に接続できるか確認
  • 接続確認に用いていない方の micro SD カードをデュプリケータで複製する

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