保守 #
システムが稼働し始めたら、システムが正しく動作し続けていることを監視していく作業が必要です。
System Cast #
デバイスの稼働状況を監視するために System Cast を設定しましょう。 System Cast は OS の再起動、ネットワークの接続・切断などデバイスの稼働状況に関するイベントを通知するための仕組みです。
System Cast は Webhook により通知を投げる仕組みのみを提供しますので、 通知を受け取る先の開発が必要です。 例えば一般的なクラウドサービスのワークツール (Slack, Microsoft Teams)では Webhook からの通知を受信する機能があります。 このようなサービスを Cast 先とするならば新規の開発は必要なく、設定のみで通知を行うことが可能です。
Disconnected
と Connected
が短時間の間に起きることがありますが、それはネットワーク的な瞬断であり問題ありません。
OS Rebooting
などのイベントが繰り返し発生する場合には対応が必要です。
これらのイベントが起きたときに誰が・どのように確認し対応を決めるのか対応フローを決めておく必要があります。
アップデート #
IoT 機器を安全に使うためにはソフトウエアのアップデートが欠かせません。 アップデートの際に注意すべき事項を説明します。
ファームウェアアップデート #
ファームウェアアップデートはデバイスイメージを動作させる基本的なソフトウエアを更新する作業です。 ファームウェアアップデートを行う方法は 2 つあります。
- 手動でアップデート
- 自動ファームウェアアップデートの機能を利用する
手動でアップデートを行う際、ネットワークが貧弱な場合に複数デバイスを一斉にアップデートさせると ネットワーク帯域が足りなくなりシステムが不安定になることがあるため、なるべく分散して行う必要があります。
ファームウェアアップデート中は Act の動作が停止するため、デバイスで行うタスクが停止しても良い時間帯に行う必要があります。 自動ファームウェアアップデートの設定で、ファームウェアアップデートを 開始しない 期日を指定できます。
Act アップデート #
アプリがリリースされると、 Act Update が行えるようになります。 不具合修正・機械学習モデルの改善などが行われるためなるべく最新に保つと良いでしょう。 Act Update は手動で行う必要があります。
Act Update の際にアプリの互換性が担保されるかはアプリベンダに依存します。 そのため 1 台まずはアップデートし、期待通りの動作を確認してから残りもアップデートするべきでしょう。 また、設定の互換性が守られているかどうかチェック(目視確認)し、 守られていなければすべてのデバイスの設定を更新し直す必要があります。
データが正しく送られているかどうか #
Rate Limit #
Rate Limit は Cast 先となる外部のサービスが Actcast から多数のアクセスを受けてしまいシステムが不安定にならないように
Cast の頻度に制限を設ける仕組みです。
Rate Limit によりデータの送信が妨げられていないかどうか監視する必要があります。
Act Dashbord の Activity Log で Rate Limit Exceeded
の件数を見ることが出来ます。
Rate Limit により頻繁に制限がかかる場合、Cast Target Service の仕様に従って Cast 先のサーバーの開発を行い Rate Limit を緩和する必要があります。
アプリが削除される #
ベンダの判断によりアプリは削除される場合があります。 削除されたアプリは 30 日後に利用できなくなります。