Actcast へのアップロードとテスト

Actcast へのアップロードとテスト #

このチュートリアルでは、開発中アプリケーションをデバイスにインストールするとアプリケーションの利用料が発生します。開発中アプリケーションの利用料金をご覧ください。

アプリケーションのアップロード #

作成したアプリケーションのビルドイメージと学習済みモデルを Actcast にアップロードしてビルドできます。 このときアップロードされるビルドイメージはリリース用のものとなります。

アップロードの前に、プロジェクトディレクトリ内に.actdk/long_description.mdというファイルを作成してください。 このファイルにはアプリケーションの詳細説明を Markdown フォーマットで記述します。

アップロードは次のコマンドによって行います。

$ actdk upload

コマンド実行後しばらくして、次のような表示が出ればアップロードは成功です。

start uploading
Build Submission ID: XX
Build ID for Raspberry Pi: XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX

Build Submission ID および Build IDに表示されるのは Actcast から発行されたビルド ID です。

なおアップロード時、以下のように-dオプションをつけることで、詳細説明用の Markdown ファイルを別途指定することもできます。

$ actdk upload -d <DESCRIPTION_FILE>

ここで、<DESCRIPTION_FILE>には Markdown ファイルのパスを指定します。

Markdown ファイルについて #

アプリケーションの詳細説明ファイルは Markdown フォーマットのテキストで記述します。 ここでの Markdown フォーマットは CommonMark に準拠します。ただし HTML タグは使えません。 他にもいくつかの制限があります(詳細)。

ビルドステータス確認 #

次のコマンドを実行することで、ActDK からビルド状況を確認できます。

$ actdk check status

これにより、直前のアップロードのビルドステータスを確認できます。 このコマンドが正常に実行されると、次のような表示が出力されます。

Succeeded at 2019-06-07 10:27:26.682066134 UTC

先頭のSucceededが現在のビルドステータスで、その後ろにそのステータスになった日時が表示されます。 ビルドステータスには以下の 4 種類が存在します。

Submitted (ビルド開始待ち)
Running (ビルド実行中)
Succeeded (ビルド成功)
Failed (ビルド失敗)

なお、次のようなコマンドを実行することで、<POS>回前のアップロードのステータスを確認することもできます。 回数として指定できるのは 0〜4 です。

$ actdk check status <POS>

あるいはビルド ID を直接指定することで、そのビルドのステータスを確認することもできます。

$ actdk check status <BUILD_ID>

ビルド成果物の動作確認 #

アップロードし Actcast でビルドした成果物は、通常の Actcast アプリケーションと同様に Act として手元の Raspberry Pi にダウンロードし、動かすことができます。

  1. Vendor Console > Applications に移動
  2. アップロードしたアプリケーションを選択
  3. Builds > Test で Act を作成

この際、Raspberry Pi に挿入するマイクロ SD カードは通常の Actcast クライアント用イメージを書き込んだものを使います。 オフラインでの動作確認で使用した確認用イメージとは別であることに注意してください。 実用上は、オフラインの動作確認用と Actcast クライアント用で SD カードを 2 つ使いまわすと便利です。


次のステップ: アプリケーションの公開申請

前のステップ: ローカルデバイス上でのアプリケーションテスト


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